SSブログ

滋賀の旅(23)中江準五郎邸 [滋賀]

次はすぐ近くの中江準五郎邸へ。
3426708
3426709

明治38年(1905年)に発足した三中井呉服店。
昭和9年には株式会社三中井百貨店と改称。
戦前には朝鮮半島・中国大陸で20店舗あまりという大百貨店に成長しました。
そして、昭和20年(1945年)の敗戦とともに衰退へ。

この三中井を経営したのが中江家でした。
その一族、中江準五郎のお屋敷です。
昭和8年(1933年)に建てられた、典型的な近代近江商人の本宅として公開されています。
3426714

3426710

あっ、守護狸のミニだ~!
後に行った生き活き館で小さいレプリカを販売していました。
それかな?
3426711


八幡商人、日野商人よりやや遅く、江戸後期に登場した五個荘商人ですが…。
五箇荘商人からスタートした大きな商社やメーカーも多いのです。

小幡人形と全国の土人形も展示されています。
小幡人形というのは、五個荘町小幡で現在でも作られている、滋賀県唯一の土人形。
こうやって作られていきます。
3426713

ちょっと怖い福助の土人形。
3426712

庭にも出ることができます。
3426716
3426900

今回、うかがった3軒ともお庭もとても美しく整備されていたのが
印象的でした。

●中江準五郎邸
nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

滋賀の旅(22)外村宇兵衛邸 [滋賀]

遅い昼食の後は、外村宇兵衛邸へ。

3426374
外村宇兵衛邸は、近江商人・6代目外村与左衛門の末子が1802年に分家して興したもの。
3426402

呉服類の販売で、東京・横浜・京都・福井などに支店を持ち、
商圏を広げました。
明治期には全国の長者番付にランクインしていました。
3426385

このお屋敷には生活の知恵に感心しました!

まず畳。
目の詰まった傷みにくい畳で、全部同じサイズ。
回して使うことで、一部だけすりへってしまうことが少ないよう考えられています。
3426377

傷んでも、ここだけ取り替えられるようになってる敷居もあります!
3426376

仏間の後ろは、普通は壁や1枚板になっているのですが、仏様などを出しやすいよう、2枚板になっています。
3426383

こちらはお蔵の2階。
中央にもぶら下がるような形で棚があります。
3426382
近江商人の蔵は、1階は他の蔵と変わりがないのですが、
2階はこのように中央に棚があることが多いそうです。
ここには特別な時に持ち入る書画、掛け軸などを保管。
他のものから火が出たりした場合も、中央に単独で置いておくと、
大事なものは損失しにくい…というこれも知恵ですね。

したがって、盗人はこの棚のものをまず盗んでいったとか。
うーん、面白い話が多すぎます!

庭も広々。
あとで外に出てみましょう。
作庭当時、神崎郡一の庭と評されるほど素晴らしいものでした。
建物や庭の半分程が取り壊されて、往時の姿ではなくしていたものを修復して、
明治期の姿に修復したそうです。
3426380

3426381

2階にのぼります。
3426378

分家の外村繁邸が望めます。
3426384

ではお庭へ。
さっき眺めたあたりから見たお屋敷です。
3426393

家業の発展とともに、増改築が繰り返されました。
明治29年(1896年)の平面図では、十数棟が立ち並んでいたといいます。
整備に伴う発掘調査で、京都に移築された書院の旧状があったため、
礎石をそのまま展示しています。
3426394

以前紹介した、てんびん棒をかついだ近江商人像はこちらのものです。
3408352

お屋敷のまわりをぐるっと回ります。
本当に広々とした庭です。
3426396

3426379


門を入ってすぐのところには、屋敷内に引き込んだ水路「川戸」が。
野菜や鍋などの洗い場として利用したほか、
魚を飼ったり、防火用水の役目も果たしていました。
3426400
3426401

町で見た、こちらも「川戸」でしょうか?
3426953

玄関に戻ると、館の方がのれんを指差して、
「この意味、わかりますか?」と。
みなさんはいかがですか?
3426392

蛇の目で、こちらの商標だそうです。
小さい●が月、大きな円が太陽で、
「“日の出から日の入りまで気張って働け!”ということでしょうね」と館の方が
答えを教えてくださいました。
商標にもこんな理念が込められているんですね。

外村繁邸に続き、驚きいっぱいの近江商人屋敷です。

●外村宇兵衛邸
nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

滋賀の旅(21)「いっぺき」で野菜たっぷりうどんの昼食 [滋賀]

1つ見たら、お腹が空いてきました。
あ、もう14時過ぎです。

外村繁邸の前に「いっぺき」というお店があって、
なかなか良さげなので、こちらに入ってみることにしました。
3413253

中はまだ新しいですが、
後に調べてみると古民家を改修し、昨年9月にオープンしたばかりのようです。
3413255
3413262

うどんメニューとカフェメニューがあります。

私が頼んだのは「野菜たっぷりうどん」700円。
温かいのと冷たいのができますが、温かいのにしました。
3413257

うどんはモチモチ!おつゆは薄味で、でもしっかりとだしが引かれています。私、おそばは江戸前派、うどんは関西派です。
3413259

素揚げの野菜がたっぷり。
これで小鉢がついて700円とは安いと思います。
そのまま食べてもいいし、おつゆにつけて食べても天ぷら風で美味しい。特に大根のつま&ミョウガをおつゆにつけて食べるのは、しんなりシャキシャキで新鮮な感覚でした。今度またやってみたい!
3413258

器もとても良いです。
野菜が入っていたのは信楽焼。
3413261

テーブルに飾られていた花瓶も信楽焼。
3413260

こちらも後で調べてわかったことですが、「いっぺき」は知的障害者の自立、就労支援のためにオープンしたお店だそう。庭もゆったりしていて、外にはこんなオブジェが。
3413263

飾られている絵画もステキだったので、撮影させていただきました。
3413256

ゆったりできるし、うどんは美味しい!
コーヒーやスイーツも食べてみたかった!

3413264
●いっぺき


nice!(9)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。